皆さんは「ふいご」(鞴/吹子/吹革とも書く)ってご存知でしょうか?・・・
年配の方ならお分かりと思いますが、一般の方はほとんどご存じないと思います。
ふいごとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9E%B4
要は鉄を作るとき、若しくはその鉄を熱して加工するときに燃焼温度を上げるために強制的に風を送るための道具です。
私がまだ子供の時、父が石屋さん(石を割る仕事と石積みの仕事)をしていまして夜になると、
明日の作業に使うノミや玄能を手入れしていました。
その時に炭やコークスを使って火を熾し、玄能やノミを熱して柔らかくして形を整えるのですが
ふいごを使って風を送らないと燃焼温度が上がらずに鉄が赤く熱せられないのです・・・
そのふいごを使って風を送るのが私の毎晩のお勤めでした・・・(当時はその作業が嫌でたまらなかった記憶があります・・・)
その鍛冶場があったのが玄関口でしたが50年ほど前に事務所を作るために鍛冶場をなくし、ふいごを撤去しました。
そのふいごを、今日倉庫で作業中に思い出し探し出しました・・(無事に保管していました)
この穴から風が出ます
蓋を取ってみると、なんとネズミが巣を作っていました・・・
この板が行き来することで風を送り出します
正面には作者か製造者の銘ですかね・・・
このふいごを復活させたいな・・・・とふと思った午後でした・・・